What one likes, one will do well 〜好きこそ物の上手なれ〜

寄り道しながらも、最後は昔から好きな物理とプログラミングに戻ってくる。そんな男の思いをつづるブログです。

GCP NEXT World Tour in Tokyo に行ってきました。

GCP NEXT World Tour in Tokyo に行ってきました!

GCP, Google Cloud Platform ですが、Tokyo Region が開設すると聞いて、気になっていました。そこで今回のGCPのイベントがあると聞いて、急いで登録したら、ありがたいことに参加できることになりました。

色々なセッションに参加してきたので、簡単にまとめます。

基調講演

GCPの色々なサービスをデモを交えて説明してくれました。特に気になったものをピックアップします。

Google Nearline Storage

例に出てたのは、テープは遅い(いまどきテープ?)、オンラインストレージは相変わらず遅い。Google Nearline Storageは、速度を改善したサービスのようです。

私は知らなかったので後から調べてみると、本当に速度が出るようですね。オンラインは遅いと言うのは前々からの問題ですから、それが解決できるならすごいことです。

Kubernetes

複数のPaaS(例では、AWSGCP)をまとめて管理できるようです。ライブデプロイができるのもメリットです。オープンソースで自由に使えるのも大きいですね。

Stackdriver

ダッシュボードでログやアクセスの状況などモニタリングができるようです。あまり使った経験もないので、十分に理解できませんでしたが、便利そうでした。

Vision API

画像認識やOCRといったAPIが提供されているようです。Googleが提供しているサービスで使っているAPIそのもののため、自分のアプリに組み込めば、Googleのクオリティそのまま使えるってことです。これがAPIで提供されていることはすごいことだと思いました。

Google機械学習技術で実現する「賢い」アプリケーション

上記で書いたVision APIのように、Googleで実際に使っているAPIがそのまま提供されているよと言うお話。

TensorFlow

去年話題になったTensorFlow。私はちゃんと見てないので理解できてないですが、機械学習を実際にプログラミング等で実装するためのライブラリ。より研究や技術よりの人が使う。

Cloud Machine Learning

GCP上で実装されている機械学習APIなど。Translate(翻訳)やVision(画像認識)、Natural Language(自然言語)、Speech(音声認識)などのAPIが提供されているようです。これを使えば、まさに「賢い」アプリケーションが簡単に作れると思いました。

Vision APIにて、不適切画像の検知と投稿制限で利用した事例が紹介されていました。

Cloud Pub/SubとCloud Dataflowによるリコメンドのためのストリーム処理基盤

spotifyの事例が紹介されていました。

Pub/Subは、メッセージの処理をしてくれる機能のようです。こういった機能はあまり使ったことがないのですが、他の講演でも出てきて、結構使えるっぽいです。

Cloud Dataflowはマネージドサービスで、以下の特徴を説明していました。

  • ホストされた環境、運用不要
  • エコシステム:GCP, Bigqurty, Pub/Sub, Datastore, Bigtable
  • バッチおよびストリーミング向けのシンプルな統合

エコシステムがまだいまいち腹に落ちてませんが、とにかくすでに構築されたシステムやサービス(GCPなど)を利用することで、そっちは運用不要で、自社サービスに必要な機能に集中できると言う話だと思います。

spotify音楽配信サービスをしているため、ストリーム処理でPub/Subは有用だったようです。

グローバルインフラ&NoOpsサービス

Google App EngineでNode.jpアプリケーションを構築できる話。以下のデモなどしていました。

  • システムを止めることなくバージョンアップ
  • トラフィックを分けて一部のユーザだけ施行サイトに誘導
  • Node.jsのデバッグchromeブラウザで実施

基盤の部分は、GCPやGAEで簡単に管理できるから、アプリケーションの開発に集中できると言うことでした。確かに簡単そうだし、便利そうな機能もたくさんデモで見せてもらいました。

Google Apps 特別セッション

Google Apps for workの紹介のセッション。マネージドサービスだから楽だよと言う話と、GoogleのテクノロジーにはAIがふんだんに使われていて、ますます働き方が変わると言う話。

AIについては、上記にも出てきたVision APIを使った画像認識の話がメイン。

働き方と言う意味で、Google App for work を使えば仕事も効率化を図れる。一番びっくりしたのは、スプレッドシートgoogleExcel)を同時に更新して、リアルタイムにそれぞれの更新が反映されていくデモ。なかなかおもしろかった。

まとめ

どのセッションも刺激的で、Googleが提供しているテクノロジーがますます進化していることを実感した。Google Appsは色々利用しているが、GCPで提供されているAPIを利用すれば、我々開発者はますますやれる幅が広がると思った。

またGoogleの講演で、デモがふんだんに組み込まれていて、Googleの社員だれもがプログラミングしてアプリケーションを作ったり、仕事の効率化、研究をしているのだと実感した。私も新しいテクノロジーを利用して、新しい可能性を提供できるようなアプリケーションを作っていきたいと思った。