What one likes, one will do well 〜好きこそ物の上手なれ〜

寄り道しながらも、最後は昔から好きな物理とプログラミングに戻ってくる。そんな男の思いをつづるブログです。

統計検定準1級合格体験記

はじめに

2023年1月30日に統計検定準1級に合格しました。
合格までの勉強内容や受験した感想を紹介します。

自分のスペック

  • 2021年5月に統計検定2級合格
  • 数学は得意な方。大人になってからも線形代数や物理の参考書を買って勉強していた
  • 統計学や械学習関連の書籍を以前に読んだことがある(統計学入門、はじめてのパターン認識、データ解析のための統計モデリング入門、ベイズ深層学習など)。ほぼ覚えていませんが。。。
  • Kaggleやってる(Expert)
  • 仕事でデータ分析をしている(ただ統計学を使うかというとそこまででもない)

使用した参考書

問題は解いていませんが、本文の証明や式はノートに書きながら一つずつ確認しました。
9章まで読み終わらせる予定でしたが、時間がなく9章の途中で過去問に移りました。
試験範囲を見ると9章までやっておけばよいと思います。
9章の最後は頻出部分だと思うので、最後までやり切ればもっと良かったです。

6年分の過去問が収録されており、記述、選択式に取り組みました。論述式は解いていません。
3年分が2周、残り3年分は1週で時間切れでした。
時間を計ってやっていましたが、最後まで90分では解ききれず2時間以上かかっていました。

勉強時間

統計検定2級に合格してから、準1級の勉強を始めたのですが、本格的に始めたのは2022年4月からです。
ただ6月頃から仕事が忙しくなり中断し、落ち着いた11月から再開しました。
2022年4月からの勉強時間は以下です。

  • 現代数理統計学の基礎: 約40時間
  • 統計検定準1級公式問題集: 約25時間

試験の内容

問題数21問。回答は選択式が基本ですが、中に記述式(4,5問程度)があります。記述式は1問に小問(2問程度)がある形でした。
記述式は、計算結果などの数値を直接書く問題です。ただ選択肢の数字を書く問題が多く、実質選択式の問題がほとんどでした。数問は計算結果の数値を書く問題がありました。
難易度は、過去問と同程度でしたので、過去問をやっておけば対応できると思います。似た問題も何問かでました。
試験時間ですが、過去問は約35問で、本番は小問入れて約25問だったので、過去問で時間内に終われなくても対応できました。本番は、わからない問題は飛ばして後回しにしたのもあり、20分程度残り最後は見直ししました。

試験の結果

64点でなんとか合格しました。(合格点60点)

感想

現代数理統計学の基礎で理論をしっかりと勉強できたのはよかったです。ただ準1級の合格に、各理論の証明までの理解は必ずしも必要ではないかなと思いました。試験対策だと過去問が一番だと思います。
準1級の合格には実務で統計学を使う力が必要かなと思います。
統計学を実際に適用する際にどう適用するのかを理解できている必要があり、実務経験があると解きやすいと思います。
ただ範囲が広くすべての手法を使ったことがある人は多くないと思うので、過去問で補っていく必要があります。
過去問を通して、こうやって統計学を使うのかと発見する部分が多く、実務で活用していけるといいなと感じました。

今後に向けて

統計検定準1級に合格したので、次は1級に挑戦したいと思います。
1級は論述式で11月開催予定なので、今から準備を始めたいと思います。
また統計検定の資格取得で終わらずに、統計を実務で活用していきたいと思います。